全国大会に向け練習に励む吹奏楽部員たち=出雲市大社町杵築南、市立大社中学校
全国大会に向け練習に励む吹奏楽部員たち=出雲市大社町杵築南、市立大社中学校

 出雲市大社町杵築南の市立大社中学校吹奏楽部が、第70回全日本吹奏楽コンクール全国大会に32年ぶりに出場する。かつては激しさと緻密さを兼ね備えたサウンドを響かせ、全国で金賞を受賞したことも。1990年以来となる久々の大舞台を前に、部員66人が厳しい練習で一体感を高めている。

 全国大会は22日、名古屋市国際会議場で開かれる。吹奏楽部は8月の中国大会で全国切符を獲得。昨年は中国大会で惜しくも逃していただけに、喜びもひとしおだった。

 全国大会では課題曲・マーチ「ブルー・スプリング」と自由曲・歌劇「マノン・レスコーより」を演奏する。全体練習ではぴんと張り詰めた空気の中、一人ずつ曲の同じ箇所を吹くなどし、音の出し方を確認。部員同士で教え合い完成度を高めている。顧問の伊竹靖教諭(60)は「記念で出るわけでなく、もらう賞の色にこだわりたい」と思いを込める。

 越後洋翔部長(14)は久々の全国大会出場に誇りを感じるとともに「本番まで全員ができることをやっていきたい」と意気込む。

 (佐野翔一)