山陰中央新報1面のコラム「明窓」を題材にした新聞教室が28日、松江市大輪町の島根大付属義務教育学校であった。前期課程6年の約50人が一般記事との違いを学び、文意を伝える見出しを考えて新聞に親しんだ。
明窓を執筆する山陰中央新報社の松村健次論説委員長が講師を務め、事実関係を簡潔にまとめる一般記事と異なり、コラムは筆者の意見や感想をもとに組み立てると説明した。時には各行の下の文字を横につなげて読むと一つの文が出来上がる仕掛けを盛り込むなど、自由度が高いことも紙面を見せて示した。
児童は、山陰両県を通る「山陰新幹線」計画について書かれた明窓を読んで見出しを考え、「山陰新幹線ありかなしか」「山陰に新幹線を」といったアイデアを発表。松村委員長は「コラムの見出しに正解はない。それぞれの感性で、読者が読みたくなる見出しを考えて」と呼びかけた。
児童には、島根スサノオマジックの活躍に触れた明窓の見出しを考える宿題が出された。児童が提出した案は後日山陰中央新報社編成局の担当者が審査する。
小村怜生君(12)は「紙面上の言葉一つ一つに書き手の気持ちがこもっていることが分かり、もっと深く読み込みたいと思った」と話した。
(中島諒)