全国から八百万(やおよろず)の神々を迎える出雲大社(出雲市大社町杵築東)の神迎(かみむかえ)神事が旧暦10月10日の3日夜、出雲大社から西方約1キロの稲佐の浜で厳かに営まれた。新型コロナウイルス感染防止対策で3年連続して一般参列を控えるよう呼びかけたため、神職のみの神事となった。
穏やかな天候で月明かりに照らされた砂浜にはかがり火がたかれ、千家〓(隆の生の上に一)比古権宮司が祝詞を上げ、海から神々を迎えた。神々が宿った「ひもろぎ」と呼ばれるサカキを絹垣で覆い、龍蛇神(りゅうじゃしん)を先頭に出雲大社へ移動した。密を避けるため「神迎の道」は歩かず車を使った。
出雲大社の拝殿では神迎祭が営まれ、神々の宿となる東西十九社(とうざいじゅうくしゃ)にひもろぎが奉安された。
神々は10日夕まで滞在し、出雲大社の摂社・上宮(かみのみや)(出雲市大社町杵築北)で、大国主命を主宰に一年間の縁結びや農事を話し合う「神議(かみはかり)」を行うとされる。
旧暦10月は各地の神々が留守になるため「神無月」といわれるが、神々が集まる出雲地方では「神在月」と呼ぶ。
(黒沢悠太)













