リニューアルした客室を紹介する若おかみの山崎裕美子さん=米子市皆生温泉4丁目、皆生菊乃家
リニューアルした客室を紹介する若おかみの山崎裕美子さん=米子市皆生温泉4丁目、皆生菊乃家

 米子市・皆生温泉の(有)皆生菊乃家(米子市皆生温泉4丁目、柴野憲史社長)が、日本海側に面した5階の客室3部屋をリニューアルした。「温故知新」をテーマに和モダン風の内装に一新し、イタリア製のセミダブルベッドを導入。ゆったりとくつろげる空間で、30~40代の夫婦やカップルといった客層の需要を取り込む。

 宿泊客からベッド付きの部屋を求める声が多かったことから改修を決めた。10畳の和室に寝具メーカー・マニフレックス社のベッド2台や背もたれが深くゆったりと座れる椅子、壁掛けテレビを設置。壁紙を張り替え、ふすまを取り払って特注の格子引き戸を取り付けた。

 総投資額は約1800万円で、国の補助金を活用した。利用料金は1泊2食付き(2人部屋)で税込み2万3800円から。

 同旅館の客層は50~60代や家族連れが多いという。今回の改装を機に、幅広い客層にアプローチする狙いがある。若おかみの山崎裕美子さん(41)は「寝具などにこだわり、滞在満足度をより高められる部屋になった。新しい時代のトレンドを取り入れながら、さまざまな年齢層の方に満足していただける旅館にしたい」と話した。