読者の皆さんから、身近なテーマについてコメントを募り、山陰中央新報とSデジに掲載する「さんコメ!」。「コロナ禍で変わったこと・変わらなかったこと」に、たくさんの投稿をありがとうございました。紙面では紹介しきれなかった投稿と、記者の雑感を掲載していますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)
1、コロナ禍で変わったことの一番は、遠く(京都)へ嫁いだ娘や孫に会えなくなったことですね。LINEのビデオ通話で顔を見て話すことはできますが、抱きしめてやることはできません。娘や孫たちの体温を感じられず寂しい思いをしてます。変わらないことは、雲南市で生活してますがそれほどコロナ禍を意識することはなかったように思います。もちろん感染予防対策をした上ですが。(田舎のばあば)

2、私は1年に1回はピアノの演奏会を開いている。1年間練習した成果をご近所さんに無料で聞きてもらっている。コロナでホールを借りることができなくなったとき、知人にユーチューブを作ってみたらと言われた。作る人も紹介してもらった。ユーチューブは自分の演奏の長所短所がよくわかる。コロナが少なくなっても、ホールで演奏するだけでなく、ユーチューブも作っている。ご近所さんだけでなく、遠く離れている友人たちも見てくれてアドレスしてくれる。私はコロナのおかげでユーチューブを知りますますピアノの練習に熱が入る。(ドルチェ)
3、マスク着用で、メークの仕方が変わりました。とにかく眉毛とアイメークに時間を割くようになりました。耳にはマスクでも邪魔にならないイヤーカフをつけるように。色のチカラを借りて前向きに!(のんきーもんきー)
4、周りのお年寄りを孤立させないように、【コロナフレイル】にならないように、私なりのお手伝いをしています。実家の近くの高齢者、私が小さい時にかわいがってもらった方宅を、ちょくちょくのぞいています。恩返しの気持ちです。また、親の友達(80代)の中には、子どもが県外の方も多くいらっしゃいます。コロナ禍で帰省出来ない子どもの代わりに、十分な事はできませんが、おしゃべりはできます。感染予防しながら、定期的なお茶会、時には近くの喫茶店でケーキを食べに誘っています。今では同世代の友達より親世代の友達が増え、人生のさまざまな経験話を聞かせてもらい、勉強になっています。コロナ禍でたくさんの絆が生まれました事に感謝しています。(親の友達は、私の友)

5、私は、3年半、東京と横浜に住む弟2人と会っていません。気軽に会える日が来ることを祈っています。(やっこ)
6、わが家には基礎疾患持ちが1人。ぜんそく持ちが2人。生活面でもかなり神経を使うようになりました。私自身、医療関係の仕事をしているため、地域の集会やイベントには参加できず、親戚の結婚式、披露宴にも県外者の有無を確認するなど、とにかくコロナ感染を防ぐ事を優先する生活に変わりました。
7、コロナ感染者が少し落ち着くと「GOTOキャンペーン」とかで人の移動が増え、また感染者が増える。その繰り返しの中で、第1波からずっと我慢していたのは子供たちです。学級、学年閉鎖や、休校で、楽しみにしていたイベントも縮小されたり中止になったり。わが家の孫も修学旅行は関西方面から県内に変更。早く以前の様な学校生活に戻してあげたい。それにはまず、大人たちの行動を見直す必要があると考えます。そろそろ子供たちに自由を戻してあげませんか?
8、「食」を交えた人との関わりがなくなり、行事も何事も印象に残らなくなった。人間、人と人とが顔を合わせて食べることを失い、他人への興味、関心も薄れたと思う。大人はよいときを知っているから戻れると思うが、子どもは黙食ばかりが強調されている。どうやって、この空白期間を取り戻したらよいのかと思ってしまう。(灯台守)
9、飲み会は嫌な気持ちを抑え、付き合いで行くことがありましたが、上司への気遣いなどに随分と無理をしていたと振り返って思います。飲み会でしか上手にコミュニケーション取れない関係性は、おかしいことに気が付きました。一方で、友人たちとの念願の飲み会は本当にうれしかったです。自分の気持ちと時間と体を大切にしたいです。
10、80代の親戚が老人ホームで生活しています。以前は時々自宅に呼び、私の子どもや孫と会食してました。コロナ禍になってからは面会すらほとんどできず、スマホを持っていないのでビデオ通話もできません。施設の感染対策はもちろん理解していますが、複雑な気持ちです(HANAKO)
11、コロナ禍にあっても感染対策はした上で行きたいところへは行き、したいことはした。個人的には何も変わらないが、「マスクをせんといけん」「外に出たらいけん」と小学生の甥などがルールに縛られるようになったのが本当にかわいそう。

12、葬儀は家族葬で、会合なども少なくなり、シンプルな生活をするようになりました。人との関わりも、本当に必要な時だけで、「自分時間」をつくることができました。(日々是好日)
記者雑感 新たな価値観 上手に組み合わせたい
病気で2年休職し、2020年春に復帰しました。まさに新型コロナウイルスの感染が拡大したタイミングで、出ばなをくじかれました。体力や免疫機能の低下で体調面に不安がありましたが、リモートワークが広がり、ビデオ会議アプリを使った取材がしやすい環境になったのはありがたかったです。
一方、離れて暮らす家族や友人に会うのが難しい状況が続きました。特に、病院や施設にいる人たちとは、面会することもままなりません。感染者数が減ってもこの状況はなかなか変わらず…。施設が感染対策するのは当然。でも、利用者の人生を考えると、なんとも言えない思いを抱きます。
人や社会がそう簡単に変わらないのは事実です。それでも、働き方、冠婚葬祭、コミュニケーションなど、見つめ直した部分があったと思います。コロナ禍で生まれた新たな価値観を上手に組み合わせながら、それぞれが生きやすい社会になってほしいです。 (担当記者)
次回テーマ 「落ち込んだ時、どう乗り越える」
次回テーマは「落ち込んだ時、どう乗り越える」です。読者からリクエストがありました。嫌なことを言われたり、失敗したりした時など、気持ちが沈むことがあります。心が折れそうになる日、どんな風に対処しますか? 体験談をお寄せください。
コメントをツイッターとLINEで募ります。ツイッターは「 #さんコメ 」をつけて、つぶやいてください! 匿名OK。ペンネームがあるとうれしいです。11月下旬に特集を組みます。