北朝鮮の弾道ミサイル発射を巡る全国瞬時警報システム(Jアラート)の運用について、島根県の丸山達也知事が9日、「(ミサイルが)通過してから発令するという、根本的に役立たずな状況を作っている」と批判した。警報を出す範囲を見極めるため発令までに時間がかかっているとみており「迅速性と正確性の両面が難しいのであれば、迅速性を取るしかない」と語気を強めた。
ミサイル発射が連日のように繰り返される中、Jアラートは発令の遅れや、日本上空を通過したとの速報が間違いだったと訂正されるなど課題が指摘されている。政府はシステム改修を含む改善策の検討に入った。
知事に当選する前の総務省消防庁在籍時、Jアラートを担当していた丸山知事は「最大の問題はミサイルが通過してから鳴らす運用にしていることだ。(エリアを狭めた運用が)できないならもとに戻すしかない。その判断をしていないのが理解できない」と疑問を呈した。
(白築昂)













