磯辺康行医局長(右)に作品を紹介する川辺創太郎さん(左)=米子市皆生新田1丁目、山陰労災病院
磯辺康行医局長(右)に作品を紹介する川辺創太郎さん(左)=米子市皆生新田1丁目、山陰労災病院

 米子西高校(米子市大谷町)の写真部員が、米子市皆生新田1丁目の山陰労災病院で、春から夏にかけて撮影した写真81点を展示し、喜ばれている。正面玄関ホール、新棟1階通路に並ぶ作品は地域の季節の表情などを捉え、患者らから「癒やされた」という声が届く。

 病院の依頼を受け、部員18人が撮影した境水道大橋近くに咲くサクラ、大山、夕日、虹、旅行先の小樽運河、JR東京駅など、A4判サイズの作品を提供。新型コロナウイルス禍の影響もあり、入院患者の外出や面会などで制約がある中、現場の空気を切り取った作品が目を引く。

 アンケートを通じて「若い人の感性が素晴らしい」「落ち込んでいたときの気分転換になった」という声が寄せられ、礒辺康行医局長(56)も「頑張って撮影しており美しい」とたたえる。

 写真部の川辺創太郎副部長(17)=2年=は「思った以上に喜んでもらいうれしい。部員の励みになる」と話した。秋をテーマにした展示も計画している。

  (柴田広大)