列車で「FRESH WEST(フレッシュウエスト)」と名付けた特産品を運ぶ、JR西日本の貨客混載事業第1弾で19日、米子駅から特急やくもと新幹線で、鳥取県産の松葉ガニとサバが大阪市へ送られた。オンラインで注文した商品を目的駅構内の商業施設で受け取れる仕組みで、取れたての海の幸が新大阪駅のエキマルシェ新大阪で消費者の手に渡った。
北陸、近畿、中国、九州北部の農林水産品を送る。鉄道ならではの高い定時性と速さ、低い事故率が強みという。同日は、境港市で水揚げされた松葉ガニ15匹と米子市内で養殖された「お嬢サバ」20匹が運ばれた。商品の入った箱は、やくも内では業務用室、新幹線内では車内販売準備室に置かれた。
カニを出荷した川口商店(境港市昭和町)の川口利之代表は「新鮮なおいしさを広められる」と期待。JR西日本の佐伯祥一山陰支社長は「旅客列車輸送を通して、山陰の産品の魅力度を高めたい」と話した。
(坂本彩子)













