梅の枝で扉をたたき、神々に出発の時を知らせる錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社
梅の枝で扉をたたき、神々に出発の時を知らせる錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社

 旧暦10月の「神在月」に出雲に集まった八百万(やおよろず)の神々を送る神等去出(からさで)神事が19日夕、出雲市斐川町併川の万九千(まんくせん)神社で営まれた。神職が神座の扉をたたき、神々に諸国への出発が近いことを知らせた。

 斐伊川右岸に鎮座する万九千神社は、神々が最後に立ち寄って縁結びや農事などを話し合う神議(かみはかり)を締めくくる場所とされている。

 旧暦10月26日に当たるこの日の夕刻、神々の旅立ちを前に参列者らをはらい清める湯立神事が神職によって執り行われた。

 社殿の中で錦田剛志宮司が神々への感謝と人々の幸せを祈る祝詞を奏上。神座の扉を閉めて、「お立ち」と3度唱えながら梅の枝で扉をたたき、旅立ちを告げた。

 神等去出神事では「お忌み荒れ」と呼ばれる北西の季節風が吹き荒れることが多い。しかし、この日は穏やかな天候で、多くの参拝者が訪れ、神事を見守った。
  (佐野翔一)