カニ鍋に舌鼓を打つ来店客‖松江市東朝日町、かに小屋
カニ鍋に舌鼓を打つ来店客‖松江市東朝日町、かに小屋

 境港で水揚げされた松葉ガニなどを味わえる冬の風物詩「かに小屋」が松江市東朝日町の松江港管理所1階で今年も営業を始めた。これまで定番だった客がじか火で焼くスタイルを見直し、カニ鍋を看板料理として提供する。2023年2月28日まで。

 かに小屋は、山陰の代表的な冬の味覚のカニを食べてもらい、冬季に落ち込む観光需要の回復を狙って設置された。2013年から毎年開催しており、今シーズンで10回目となる。

 メニューは、山陰沖で捕れた「松葉かに鍋」が1人前で税込み1万円、カナダ産の「ズワイかに鍋」が同5千円。鍋には、ズワイガニのしゃぶしゃぶや海鮮、野菜などを追加で注文できる。このほか、松葉ガニと紅ズワイガニをボイルで提供する「浜茹(ゆ)で」もある。

 かに小屋は20日からスタートし、観光客を中心ににぎわいを見せている。23日に関東から友人と3人で訪れた一橋大2年の秋元量さん(20)は「山陰はカニが有名と知って食べに来たが、体に染み渡るおいしさだ」と満足そうに語った。

 店長の太田達也さん(42)は「年末年始も休まず営業するので、ぜひ地元のカニを食べに来てもらいたい」と呼びかけた。

 営業時間は午前11時~午後9時。予約は公式サイトか、電話090(4161)3405。
  (高見維吹)