故エリザベス女王の在位70周年を記念した、英国の近衛(このえ)軍楽隊による特別パレードが27日、出雲、松江両市内であり、出雲大社(出雲市大社町杵築東)では格調高く参道を練り歩いた。
9月にあった女王の国葬でも演奏したコールドストリーム・ガーズ・バンドの44人がパレードした。
秋晴れの下、「ワシントン・グレイス」を演奏しながら勢溜から拝殿の手前まで進み、到着すると童謡「さくらさくら」や民謡「ソーラン節」などを、管楽器の華やかな音色で披露。きびきびと統率された行進に加え、伝統楽器バグパイプの音も心地よく、観光客は足を止めて聴き入った。
家族3人で訪れた出雲市白枝町の会社員八木義之さん(43)は「和の出雲大社にも似合う、素晴らしい演奏だった」と話した。
軍楽隊はツアーで日本国内を巡り、26日は出雲市内で公演した。出雲大社の後は松江城でも演奏した。
(黒沢悠太)