隣同士で出店した浜田市と境港市のブース=愛媛県八幡浜市、道の駅八幡浜みなっと(提供)
隣同士で出店した浜田市と境港市のブース=愛媛県八幡浜市、道の駅八幡浜みなっと(提供)

 全国の海産物を使ったご当地グルメを競う第13回みなとオアシスSea級グルメ全国大会が12、13の両日、愛媛県八幡浜市で開催された。初参加の浜田市からはあんこう鍋、境港市からは日本海で取れた魚介の漬け丼が出品され、来場者に両市の食の魅力をアピールした。

 浜田市からは、国民宿舎千畳苑(浜田市下府町)が大きな身二つと肝入りのあんこう鍋を一杯300円で振る舞った。約1100食が出た。隣のブースで出店した境港市は日本海で取れたブリ、甘エビ、タイを特製しょうゆにつけ込んだ「炙り漬け丼」を500円で提供。1200食が完売した。

 来場者の投票による表彰もあり、エントリーした25団体のうち、両市は共に優秀賞(4~7位相当)を受賞した。上位3位までは北海道の団体が独占した。

 千畳苑の告船小太郎支配人は「珍しいアンコウが喜ばれてよかった。次に向けて作戦を練り、優勝を目指したい」と話した。境港のメニュー開発に関わり、イベントに出たNPO法人元気みなと(境港市中町)の佐名木知信理事長は「八幡浜の人口以上の人々が来場した。港同士のつながりもでき、いいイベントだった」と振り返った。

 国土交通省が認定する全国の港でつくる「みなとオアシス全国協議会」などが主催。コロナ禍で3年ぶりの開催となり、17道府県から27メニューが出店し、2日間で4万人が来場した。

 2023年の全国大会は静岡県沼津市、24年は境港市で開催される予定。