山に登り、朝日を見ながら朝食を楽しむイベント「天空の朝ごはんin飯南」が島根県飯南町下来島の松本山(494メートル)の賀田城跡であった。前日はあいにくの雨。果たして朝日は拝めるのか? 午前5時半から始まるイベントに早起きの苦手な記者が同行した。 (雲南支局・山本泰平)
午前5時過ぎ、まだ真っ暗な集合場所の加田の湯駐車場(飯南町下来島)に到着した。点呼をして午前5時40分、町内外から集まった参加者17名とスタッフ10名と一緒に、ヘッドライトを付けて、登山口を目指し出発した。
▽登山口に到着
約10分後、登山口に到着し、一列になって登山道を登り始めた。登山道は地元の来島公民館(飯南町野萱)や住民有志の手によって草が刈られ、階段が設けられるなど整備されていた。約20分ほどで、山頂付近の遺構、通称「要害平」(標高480メートル)に到達した。
午前6時10分。空は明るくなり始め、眼前に広がる雲海が美しい。
日の出は午前6時40分ごろだといい、それまでにスタッフが朝食の準備をする。晴れることを願いながら、地元・飯南町の素材を使ったパンとスープの朝食を待った。

▽雲海見ながら朝食
午前6時30分ごろになると、空は明るくなってきたが、雲は消えない。残念ながら日の出は拝めなかったが、雲の切れ間から見える日の光が幻想的な雰囲気を醸し出していた。澄んだ空気に包まれ、美しい山並みや眼下に広がる田園風景を眺めながら、温かい朝食をいただく。

朝食のパンは大田市大森町のドイツパン専門店「ベッカライ・コンディトライ・ヒダカ」が準備した。飯南町産のパプリカを使ったパプリカチーズパンや、...