6月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)をにらみ、民主主義諸国が攻勢に乗り出した。就任100日となったバイデン米大統領は「専制主義との闘い」を宣言。中国は「一部の国のルールを押し付けてはならない」(習近平国家主席)と猛反発する。価値を巡る本格的な攻防が始まった。

 米国は民主的価値を共有する日本、オーストラリア、インドとの協力枠組み「クアッド」を主導。サミット議長を務めるジョンソン英首相はG7の枠外から豪印と韓国を招き、民主主義10カ国(D10)による「価値観連合」形成を...