市民から寄せられた食料品を無償提供するフードドライブが17日、出雲市今市町の市社会福祉センターであった。物価高や長引く新型コロナウイルス禍の影響か、過去最多となる356世帯から要望があり、お菓子や日用品が届けられた。
市社会福祉協議会が2020年9月から年2回実施。今回は市社会福祉法人連絡協議会との共催で、市内の60団体以上から食料品や日用品が寄せられた。
センターでは市社協の職員や子ども食堂、社会福祉法人の関係者が、パスタや米、調味料のほか、トイレットペーパーやマスクなどを詰めた袋を、訪れた人に手渡した。12歳未満にはスナック菓子の詰め合わせも用意し、旧出雲市内の山陰中央新報販売店でつくる「報雲会」が紙面で作った袋に詰めて渡した。
17日は宅配も含め230世帯に渡し、残りは19日以降に届ける。希望者が増えており、市社協の新宮直行事務局長は「物価が上がり支援を求める人が増えている。今後も多くの協力を得て必要な人に届けたい」と話した。 (松本直也)