鳥取県は20日、県中部の民間法人が運営する認可保育施設で、職員が大声で園児を叱るなど不適切な行為があったと明らかにした。
県が確認した不適切な行為は、1人の職員が少なくとも3年前から、お漏らしをした園児を大声やきつい言い方で叱るなどした▽他の複数の職員も感情のコントロールができず園児をきつい言葉で叱ることがあった▽園長は職員の行為を知りながら具体的な指導をせず、職員が助言し合える職場環境も構築できていなかったーの3点。
県民から情報提供を受けて10月21日と今月12日、児童福祉法に基づく立ち入り調査をして確認。「国の保育所保育指針」に抵触する不適切な行為に当たると判断した。同14日に文書で改善を図るよう指導したという。
1カ月以内をめどに改善状況の報告を求め、改善されない場合は改善勧告や改善命令を行うことを検討する。さらに応じない場合は施設名を公表する。
施設側は、全ての保護者に文書で謝罪と説明をしたという。
県中部総合事務所県民福祉局の野藤和則副局長は「子どもを第一に考え、保護者が安心して預けられる保育環境にすることが大事。改善に向かうよう指導する」と話した。
(福間崇広)
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