島根県飯南町の国道54号、赤名峠付近で列を成す車両(資料、写真の一部を加工しています)
島根県飯南町の国道54号、赤名峠付近で列を成す車両(資料、写真の一部を加工しています)

 本格的な雪の季節を迎えた山陰地方。帰省や旅行で交通量が増える中、慣れない雪道は運転者、歩行者とも不安なものだ。冬の運転や雪道通行の注意点を日本自動車連盟(JAF)島根支部の伊藤昇さん(52)に聞いた。 (広木優弥)

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 冬場の運転で気を付けることは四つ。まずは「確認」。天気予報で降雪や風、気温のほか、経路上の通行止めや交通規制、凍結し滑りやすそうな所はないかを事前に調べる。本当にその日に出かけなければならないか、自分で運転する必要があるか、公共機関が利用できないかを「見極める」ことも重要になる。

 出発を決めたら対策グッズを車に「詰め込む」。雪でタイヤが空転する「スタック」状態になったときのためのスコップや長靴、防寒着などだ。遠出ならタイヤチェーンも必須。夜間作業を見越して懐中電灯もあるといい。

 そして「ゆとり」を持った運転を心がける。スピードを抑え、車間距離を取ることが大切だ。急発進、急ブレーキは空転やスリップを引き起こしやすい。ペダルはゆっくりと踏み、エンジンブレーキを活用する。

 車自体の不調を招く可能性があるため、車体の一番下より高く積もったときは運転をやめたほうがいい。橋の上や坂道は滑りやすいので特に気を付ける。

 歩行者は、ブレーキが利きにくいなど車が普段とは違う動きをする可能性があることを踏まえ、行動は車が通り過ぎるまで待ったほうがいい。