旅館と直結したウッドデッキに設営されたグランピング用のテント=島根県隠岐の島町都万、羽衣荘
旅館と直結したウッドデッキに設営されたグランピング用のテント=島根県隠岐の島町都万、羽衣荘

 島根県隠岐の島町都万の旅館・羽衣荘が、高級感のあるキャンプを楽しむ「グランピング」を宿泊プランに加え、販売を始めた。海沿いの立地を生かした1組限定のぜいたくな宿泊体験を売り込み、離島の滞在型観光の掘り起こしを狙う。

 隠岐諸島の宿泊施設でグランピングの商品化は初めて。隠岐島前の島々を眺望できるロケーションに少人数で宿泊や体験型観光を満喫できる環境を整え、新型コロナウイルス下で集客の柱に育てる考え。

 1組2~4人の利用で、旅館と直結したウッドデッキに暖房やベッドを備えたテントを設ける。グランピングは通常の館内宿泊とセットで、追加料金が2万2千円。屋内での就寝や大浴場の使用を組み合わせることで、キャンプ初心者でも気軽に利用できるようにした。

 料理は隠岐の新鮮な魚介類や和牛肉をバーベキューで楽しめる。雨天の場合は海鮮会席を提供する。たき火のほか、オプションで薪(まき)ストーブを使ったテントサウナ(3300円)や星空観察(2200円)も体験できる。近場にあるシーカヤックや釣り、船での遊覧など素朴な観光メニューをファミリー層にPRする。

 沢井拓郎統括支配人(42)は「お客の要望を聞いてメニューを充実させ、島内での滞在型観光の需要を開拓していきたい」と話した。(森山郷雄)