島根県内では1~2日、正月の恒例イベントが各地で開かれた。参加者は年初めの時間を、昔ながらの正月遊びや古式火縄銃の実演、書き初めなどで思い思いに過ごした。 (取材班)
古代出雲歴史博物館(出雲市大社町杵築東)の風土記の庭では1日、正月遊びの体験イベントがあり、親子連れ約千人が芝生の上でたこ揚げや、羽根突きなどの楽しさに触れた。
たこ揚げに挑戦した子どもは、糸を持って風に向かって駆け出し、風に受けて舞い上がるたこを見ると歓声を上げて喜んだ。安来市立十神小学校4年の越川美月さん(10)は「こつをつかんだら高く揚がって楽しかった」と笑顔を見せた。
松江城馬溜(うまだまり)(松江市殿町)では2日、松江城鉄炮隊と松江城姉さま鉄炮隊が火縄銃の「初撃ち」を披露。隊員8人が、隊列を組んで1人ずつ順番に撃つ「つるべ撃ち」や、立った姿勢とひざまずいた姿勢で交互に並んで撃つ「千鳥撃ち」などを実演。辺りに響くごう音と銃口から煙が上る様子を見た約100人からは、「おお」「すごい」との声が漏れた。
松江城近くの松江歴史館では同日「書き初め会」があり、小中学生ら50人が筆を振るった。
「希望に満つ」と書いた松江市立湖南中2年の高橋雄大さん(14)は「漢字の通り希望に満ち、ありのままでいられるような一年にしたい」と抱負を語った。