箱根駅伝での活躍を振り返る伊藤蒼唯さん=出雲市上塩冶町、出雲工業高校
箱根駅伝での活躍を振り返る伊藤蒼唯さん=出雲市上塩冶町、出雲工業高校

 正月の第99回東京箱根間往復大学駅伝競走で6区区間賞を獲得し、駒沢大の総合優勝に貢献した1年の伊藤蒼唯さん(18)が6日、母校の出雲工業高校に凱旋(がいせん)し、学校関係者や陸上競技部の後輩たちに喜びを伝えた。

【写真】箱根駅伝で活躍、伊藤蒼唯選手 中学生時代から注目

 伊藤さんは箱根駅伝最終日の3日、復路の第1走者として神奈川県箱根町から山を下った。前日に駒沢大は往路優勝を果たし、2位の中央大と30秒差でスタートし、伸びやかな走りで難コースを攻略。後続との差を47秒に広げ、チームを勢い付かせた。

 6日は総合優勝の金メダルや区間賞の表彰状とトロフィーを持ち、母校を訪問し、佐々木雅典校長に「憧れの舞台で走るのはとてもうれしく、自分の中でいい走りができた」と報告。合宿中の陸上競技部に顔を出し、部員からスタート時のの気持ちや目標とする選手など、質問攻めに遭った。

 2年の布野新太郎さん(17)は「箱根を走る姿はかっこよかった。先輩の活躍に負けないように、自分たちも今年こそは県駅伝を勝ちたい」と話し、伊藤さんは「みんなに歓迎してもらえてうれしかった。もう一回、箱根を走って区間賞でチームに貢献したい」と意気込んだ。
      (藤原康平)