島根県と鳥取県が１１日、１７３５人、１３９８人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。１０日確認分。クラスター（感染者集団）は島根９件、鳥取２件。両県各２人の感染者が死亡した。鳥取で亡くなった１人は８０代でコロナが原因。もう１人は９０歳以上でコロナ以外の疾患で死亡した。累計死者数は島根２２５人、鳥取１８９人。
【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移
島根県で診断した医療機関の所在地別内訳は、出雲市５２８人、松江市４７６人、益田市１１７人、大田市１０６人、安来市７７人、浜田市７０人、雲南市５３人、奥出雲町３２人、隠岐の島町２６人、邑南町２３人、江津市と津和野町が各１９人、吉賀町１３人、川本町９人、西ノ島町４人、飯南町３人、知夫村２人、海士町１人。医療機関で診察を受けず自主検査のみの「しまね陽性者登録センター」登録者が１５７人だった。
クラスターは、出雲市の高齢者福祉施設２カ所でそれぞれ７人、県央保健所管内の障害者福祉施設で６人、高齢者福祉施設で６人、雲南保健所管内の高齢者福祉施設で６人、浜田保健所管内の医療機関で１０人、障害者福祉施設で６人、松江市の高齢者福祉施設で１６人、障害者福祉施設で６人が感染。県内の累計は９７９件。
鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子５７３人、鳥取市５６２人、倉吉２６３人。
クラスターは、米子市の医療機関で１２人、米子保健所管内の高齢者福祉施設で９人が感染。県内の累計は７７６件となった。
関係者の感染で米子工業高校が休校。
累計感染者数は島根１４万８７８０人、鳥取１２万３１０４人。病床使用率は島根（即応病床とコロナ患者が入院している一般病床の合計５４７床）６４・９％、鳥取（確保病床３５１床）４８・７％。宿泊療養は島根１３人、鳥取３１人。重症者は両県ともいない。
鳥取県の１０日確認分までの１週間の新規感染者数（人口１０万人当たり）は過去最多の１６０４・６人。医療機関の負担軽減を図るため、県は新型コロナ特措法に基づき、重症化リスクの低い人は陽性者コンタクトセンターに登録し原則自宅療養するよう県民に要請。高齢者など重症化リスクが高い人は速やかに医療機関を受診するよう求めた。
（青山和佳乃、福間崇広）
