米子市の皆生海岸で15日、新年の誓いを新たにする寒中水泳大会があった。泳ぎ終えた参加者の体を温める風呂を近くの温泉施設が提供し、2016年以来、7年ぶりの開催。風が強く白波が立つ中、県内外から参加した8歳から76歳までの男女58人が水しぶきを上げた。
近くで夏にある皆生トライアスロンの参加者によって始まり、23回目だった16年大会は過去最多の約300人が参加。その後、風呂を提供してきた旅館の廃業に伴い中止となっていた。
今年は温泉施設「おーゆ・ランド」(米子市皆生温泉1丁目)が特設露店風呂を用意し、市観光協会が主催。気温9度の寒さの中、参加者は「ウォー」と声を上げながら水温13度の海中に駆け込み、15分ほど思い思いに泳ぎ回った後、風呂に漬かった。
長女らと参加した米子市愛宕町の鳥取県職員、加藤高志さん(47)は「開催してもらえてうれしい。今年一年、家族の健康を一番に過ごしたい」と抱負を語った。市観光協会会長を務める伊沢勇人副市長は「来年の開催も前向きに検討したい」と話した。