ヤマタノオロチ退治を題材にした佐陀神能の演目「八重垣」の一幕
ヤマタノオロチ退治を題材にした佐陀神能の演目「八重垣」の一幕

 伝統の「出雲神楽」と「佐陀神能」の公演が29日、大社文化プレイスうらら館(出雲市大社町杵築南)である。東京公演が大好評だった2団体が荘厳な舞を披露する。

 2020年1月に国立劇場(東京都)で上演し、約1200席が完売して好評を得たことから、地元でも楽しんでもらおうと出雲市が企画した。佐陀神能保存会(松江市鹿島町佐陀宮内)と大土地神楽保存会神楽方(出雲市大社町杵築西)の2団体がヤマタノオロチ退治を題材にした演目や剣舞を披露する。

 1部と2部で上演内容が異なる。演目の間には、「神在月」に出雲に集まった神々を送る神等去出(からさで)神事が営まれる万九千神社(出雲市斐川町併川)の錦田剛志宮司があらすじを解説する。

 1部は午後2時、2部は同6時開演。チケットは全席自由席で、各回前売り800円、当日千円。中学生以下前売り500円、当日700円。1部と2部のセット券も販売する。

 会場内で出雲神楽を紹介するパネルや映像の上映、神楽面衣装の展示もある。展示は入場無料。

 問い合わせは出雲市文化財課、電話0853(21)6893。 (黒沢悠太)