【米子】今季一番の寒波の到来によって山陰両県で大雪となった25日、米子市西町の湊山公園にあるニホンザル飼育施設「猿が島」では、サルが身を寄せて温め合う「サル団子」の光景が見られた。
猿が島では昨年誕生した子ザル7匹を含む52匹を飼育する。40センチ近い雪が積もったこの日は、吹雪の中、ふかふかの冬毛に覆われたサル同士が体を寄せ合ったり、3~6匹が集まって暖を取ったりして、寒さに耐えていた。
施設によると、気温が下がって風が強まると集まり出すといい、今季は昨年の12月下旬から団子状態になる様子が見られるようになった。
飼育員の谷沢栄さん(78)は「サルは寒さに強いが、体感温度が下がると『サル団子』になる」と説明。予報によると、26日以降も寒い日が続く見込みで、しばらくはこの時季の風物詩が見られそうだ。
(井上誉文)