JR山口線津和野駅を発着する蒸気機関車(SL)の観光列車「SLやまぐち号」が車両故障により、ディーゼル機関車(DL)での運行となっている。SL不在は2022年5月からで、沿線自治体や観光関係者はSLの早期復活を望んでいる。 <上> に引き続いて、山口線を走るSLの雄姿をお届けする。(政経部・石倉俊直)

夏の山口線を行くSLやまぐち号。写真のC56型蒸気機関車は2018年に引退した=山口市
鉄道ファンや観光客を楽しませようと、通常と異なる形態で運行したこともあった。写真は客車の前後にSLを連結して津和野駅を出発した姿=島根県津和野町森村
SLやまぐち号を見送る沿線住民。写真の島根県津和野町名賀地区は2013年夏の豪雨水害で甚大な被害を受け、河川拡幅や護岸整備が施された
夕暮れ時の山口線を新山口へ向け走るSLやまぐち号=山口市内
SLやまぐち号は、運行シーズンの3~11月以外には列車名を変えて走る場合もある。写真は太皷谷稲成神社(島根県津和野町後田)の参拝客輸送を目的に、正月三が日に運行する「SL津和野稲成号」=山口市内
津和野駅(島根県津和野町後田)の転車台でD51を撮影する観光客や鉄道ファン。車両を間近で見学できる同所は、SL運行時は多くのギャラリーでにぎわう
新元号「令和」初日の2019年5月1日、日章旗を掲げて走るSLやまぐち号=山口市
満開の桜並木が出迎える地福駅(山口市)に停車中のSLやまぐち号。今年は車両修理の影響で桜とSLの共演は見られない
島根県津和野町名賀の撮影地・アンテナ山の頂上からSLやまぐち号(左中央)を狙う鉄道ファン。標高500メートルの場所に位置する同所は、ファンや地元有志が撮影地の整備を手掛ける
4月に鷲原八幡宮(島根県津和野町鷲原)での流鏑馬(やぶさめ)神事に合わせて運行した「SLやぶさめ津和野号」。ヘッドマークには馬上の射手が描かれる=島根県津和野町鷲原