高齢者のデジタル機器への苦手意識を克服しようと、コンピューターゲームに触れるeスポーツの体験会が4日、出雲市大社町杵築南の大社コミュニティセンターであった。参加者は未知の世界に戸惑いながらも、次第に歓声を上げ、ゲームを楽しんだ。
同コミセンの熟年チャレンジクラブが開き、会員14人が参加。山陰パナソニック(出雲市渡橋町)のeスポーツ部が協力し、社員11人が講師を務めた。
参加者は操作を教わりながら、リズムに合わせて太鼓型のコントローラーをたたく「太鼓の達人」や、東京五輪を題材にしたスポーツゲームに挑戦。最初は恐る恐るコントローラーを握っていたが、慣れてくると「私もしたい」と次々に声が上がった。
出雲市大社町杵築西の後藤博子さん(76)は「みんなと会話をしながらできて楽しかった。思わず声が出て夢中になった」と話した。