東京五輪を延期に追い込んだ新型コロナウイルスの感染拡大は、最後の1年に懸けていた高校3年生のアスリートから活躍の場を奪った。全国高校総合体育大会(インターハイ)、野球の春夏の甲子園大会など主要大会が次々に中止。再開した冬の全国大会も選手の感染や棄権が相次ぎ「部活」には逆風が続いた。青春の汗に報いる支援の動きも全国に広がった。
■相次ぐ大会中止 古い体質変革の契機に
バレーボールの全日本高校選手権は新型コロナ「第3波」の今年1月に東京で開催された。男子で前回優勝校の東山(京都)は3回戦前夜に発熱者が出た。当日は大会本部に連絡後、規定通り当該選手を同行させずに会場入り。だが、公式練習を終え、試合開始を待っていたところで事...