バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックはW杯アジア地区予選による中断期間を終え、8日の滋賀レイクス戦から後半戦に入る。スサマジは西地区の首位を走るが2位、3位グループは大混戦。後半戦とチャンピオンシップ(CS)に向けた見どころを解説する。
(本社ニュースセンター・デスク 舟越幹洋)

今シーズンは開幕から5カ月が経過。西地区はスサマジが31勝7敗で1位。2位の琉球ゴールデンキングスが29勝9敗、3位の広島ドラゴンズフライズが28勝10敗、4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが27勝11敗と続く。スサマジはけが人が出て厳しい戦いの連続だったが、2月11、12日のアルバルク東京戦に連勝し、西地区の混戦から一歩抜け出した。
▽22試合、上位との8試合が残る
ただ、まだ22試合が残っており、CSに向けた最後の戦いがいよいよ始まる。残り試合を見てみると、西地区4位の広島と4試合、2位の琉球と1試合、4位の名古屋Dと1試合、現在は東地区5位だが昨季チャンピオンの宇都宮ブレックスと2試合と、上位チームとの8試合を控える。
ヤマ場になりそうなのは、広島との4試合だ。
広島にはフィリピンの2メートル20センチの長身センター、カイ・ソットが加入した。ビッグセンターの加入で広島がどう変わるかは今、Bリーグ最大の注目点だ。フィリピンは米軍が駐留していた歴史から、米国との関係が深く、バスケットボールが盛んだ。オリンピックのアジア予選やW杯地区予選で、日本代表は苦戦してきた。Bリーグでプレーする選手も増えている。

▽広島と4月に4試合
Bリーグが盛り上がり、フィリピンなどアジアの選手が日本でプレーの機会を求め、活躍するのはとてもいいことだと思う。ただ、スサマジの地元としては嫌な相手になる。広島とホーム&アウェーでの4試合がCSに向けた最後のハードルになりそう。
レギュラーシーズンは5月6、7日までだが、広島戦はその前週の4月29、30日に予定されている。幸い、会場はホームの松江市総合体育館。ここまで順位争いがもつれなければいいが、土壇場でのホーム戦が決戦の舞台になるかもしれない。
スサマジにとって久しぶりのゲームになる3月8日は同じ西地区8位の滋賀戦。滋賀は西地区8位だが、先日のW杯地区予選の日本代表に2人が入り、油断できない。アウェーでの試合なので、勢いに乗せないよう、ゲームの序盤から厳しいディフェンスで相手のリズムを狂わせ、いいムードで後半戦をスタートしたい。
▽西地区1位は琉球との争いか
スサマジは後半戦に向けて、休養を取りながら攻守のシステムを再確認したはず。CSに向けたチームの完成度に注目したい。
広島の新外国人選手は気になるが、...