米子市出身の救急医、新納教男医師(52)が今年1月、福島県富岡町のふたば医療センター付属病院で勤務を始めた。12年前に当時DMAT(災害派遣医療チーム)の隊員として東日本大震災後の医療活動に当たった際に感じた「まだ何かができる」との思いが募り、島根を離れる決断をした。「復興に少しでも協力したい」と、12年目の被災地で患者と向き合う。
      (古瀬弘治)

 新納医師は鳥取大学を卒業後、島根県内の総合病院などで勤務。麻酔科医から救急医となり、島根県のドクターヘリ導入時から携わった。

 2011年の東日本大震災発生時は、...