島根県と松江市は18日、計20人が新型コロナウイルスに感染し、益田保健所管内のカラオケができる飲食店2店で県内9、10例目のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。同日時点で入院患者は78人となり、県西部を中心に感染者が相次いでいることから、県は3カ所ある宿泊療養施設のうち1カ所で受け入れ準備を進め、早ければ今週末から稼働させる。 (佐々木一全)

 20人の内訳は松江市2人、浜田市1人、出雲市3人、益田市4人、津和野町3人、吉賀町7人。いずれも軽症か無症状で、年代性別は非公表。

 感染者のうち浜田市、益田市、津和野町、吉賀町の計10人はクラスター認定を受けた飲食店2店の従業員や利用者など。県はいずれの店も利用者が把握できているとして、店名は明らかにしなかった。2店とも営業を休止している。13日に感染が判明した吉賀町の1人と15日に判明した津和野町の2人の計3人も、2店の客や従業員だった。

 残りの10人のうち、松江市の2人、益田市の2人、津和野町の1人は、これまでに感染が判明した松江、益田両市内在住者の接触者。出雲市の3人、益田市の1人、吉賀町の1人はこれまでの感染者との関連は確認されていない。

 1日の感染者が20人に達したのは、昨年8月の松江市内の高校の大規模クラスター以来、9カ月ぶり。県内の5月の感染者は110人で、1カ月あたり100人を超えるのも昨年8月以来となった。県内の累計感染者数は457人。

 県内の確保病床数は253床で、うち即応病床は200床。すでに78床が埋まっており、患者の症状は重症2人、中等症15人、軽症40人、無症状7人。残りの14人は未確認だが、いずれも軽症か無症状という。

 

 

マスク着用、手洗い徹底を益田市長が注意喚起 

 

 益田圏域(益田市、島根県津和野町、同県吉賀町)で新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、益田市の山本浩章市長が18日、市民に感染対策の徹底を呼び掛けた。

 同圏域では5月に入り、益田市で27人、津和野町で5人、吉賀町で8人の感染を確認。カラオケ喫茶などで計3件のクラスターが発生した。

 山本市長は市内で会見し、人口10万人当たりの感染者数を計算すると、益田市は直近1週間で55・23人に相当すると説明。

 「全国的に見ても4位の大阪府(56・16人)と、5位沖縄県(54・92人)の間の大変厳しい数字だ。今後さらに拡大の恐れがある」とし、家庭や職場での3密回避、距離の確保、マスク着用、こまめな手洗いなどを求めた。

 津和野町は町内の公民館や津和野町民センターを21日まで臨時休館。吉賀町では15日から23日まで町内の小中学校を臨時休校とした。    (中山竜一)

 

 鳥取県3人

 鳥取県は18日、3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち1人は、12日に感染が判明した鳥取短大(倉吉市福庭)の学生の接触者。倉吉保健所管内で確認され、年代、性別、居住地は非公表。

 ほか2人は、米子市在住で性別非公表の70代無職と、米子保健所管内で確認された1人。

 県内の累計感染者は442人となった。

      (藤井俊行)