美保関漁港に到着したはくちょう号から下りる参加者=松江市美保関町美保関
美保関漁港に到着したはくちょう号から下りる参加者=松江市美保関町美保関

 水都・松江の旅の魅力向上や、付加価値を高めるため松江市が水上交通を組み込んだツアーの商品化を促進する。21日にはモニターツアーがあり、市民や旅行業者など46人が市内から観光遊覧船に乗り、同市美保関町で旅を楽しんだ。

 船は観光遊覧船・はくちょう号。一行は午前にはくちょう号の第1乗船場(松江市東朝日町)を出発し、中海を通り、約1時間40分後に美保関漁港(同市美保関町美保関)に到着した。はくちょう号は時速約20キロでゆったりと走り、江島大橋や境水道大橋の下からは、普段は見られない光景が広がった。

 美保関町では、地元のボランティアガイドの案内で仏谷寺の仏像や美保神社など重要文化財を見学し、同町の歴史を感じた。美保関灯台も訪れた。

 松江市鹿島町名分から参加した団体職員の池尻和良さん(68)は「橋の下を船で通ることがないので、見慣れない風景を楽しめた」と満足げで、旅行業者の愛沢祐子さん(47)は「船の移動時間は少し長いが、ガイドもあったので満足。ツアー化の可能性はある」と評価した。

 市は参加者の意見を踏まえ、今後の手法を検討する。

 (片山皓平)