薬剤師として働き、地域では子ども食堂を開く-。本業とは別に、社会的・公共的な目的のため、職業上の専門知識や経験を提供する社会貢献活動は「プロボノ」と呼ばれる。松江市内で実践する人たちが、取り組みやプロボノについて知ってもらおうと市内で報告会を開いた。 (山口春絵)
松江市乃木地区で「乃木こども食堂」を開く薬剤師の安達和弘さん(36)、中高生向け自習スペース「のぎ自学室」を運営するキャリアコンサルタントで社会福祉士の村上真奈さん(33)が企画。約20人が参加した。
プロボノは「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」が語源。職業上の知識の有無を問わず参加できるボランティアとは異なり、専門的な知識や技術を活用するのが特徴だ。
村上さんは2016年から、乃木公民館(松江市浜乃木5丁目)で月に1、2回、中高生が...