新商品「環日本海 純米 石見神楽演舞」を紹介する藤田真路社長=浜田市殿町、市役所
新商品「環日本海 純米 石見神楽演舞」を紹介する藤田真路社長=浜田市殿町、市役所

 日本海酒造(浜田市三隅町湊浦)が6日、島根県西部の観光振興や地酒の認知度アップを目指し、石見神楽を題材にした純米酒を発売する。「神楽の迫力に負けない飲み応えのある味」に仕上げたという。

 新商品は「環日本海 純米 石見神楽演舞」(720ミリリットル入り、1650円)。自社の純米酒よりアルコール度数が1度高い16度で、しっかりしたうま味がありながら、すっきりとした後味が特徴という。

 地元の神楽関係者らに聞き取りしてデザインを固め、5年がかりで完成させた。ラベルには28種の演目名をあしらい、首掛けは舞台を彩る天蓋(てんがい)をかたどった。初回出荷分には、地元の三隅神社(浜田市三隅町三隅)で招福祈願を受けたことを示す朱印を押した。

 藤田真路社長(49)は「独自性が強く石見神楽を想起させる商品にできた」と話した。浜田市のスーパーや酒店、自社のオンラインストアで販売する。

 (中村成美)