世界遺産・石見銀山遺跡中心部にある石見銀山資料館(大田市大森町)が、周辺地域の歴史や文化に関する資料をホームページ(HP)で無料公開するサービスを始めた。原本では目にする機会の少ない資料を閲覧しやすくするのが目的。

 地域に残る歴史的な資料の多くは電子化されておらず、後世への伝承が課題となっている。体系的に整理もされていない。

 そこで資料を電子図書としてデータ化し、検索・閲覧も容易にできる仕組みを整え、同館のHP内に「石見銀山Eライブラリー」を立ち上げた。

 第1弾としてこのほど、江戸時代以降の瓦作りや窯業の発展の歴史を紹介する「石見瓦窯誌・大田市編」を公開した。

 資料は徐々に増やし、有料でダウンロードできるシステムも検討中。仲野義文館長は「価値ある資料を国内外に発信すると同時に、系統づけて整理、保存していきたい」と話した。(錦織拓郎)