メスリ山古墳から発見された巨大な円筒はにわ
メスリ山古墳から発見された巨大な円筒はにわ

 古代日本の中枢として政治や文化をリードした大和の貴重な文化遺産を公開する特別展「しきしまの大和へ 奈良大発掘スペシャル」が19日から、県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町杵築東)で開催される。縄文時代から室町時代の出土品約500点を通じて、日本文化の成り立ちや外来文化との関わりを学ぶことができ、出雲会場だけの展示品が数多く披露される。5月17日まで。

 企画展は奈良県内の遺跡発掘調査を長年、先導してきた奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所付属博物館(奈良県橿原市)が所蔵する出土品を東京、神奈川、福岡、島根の4都県で巡回展示する。

 最後となる出雲会場では、全展示品のうち約200点が古代出雲歴史博物館限定で並べられる。高さ242センチ、直径90センチから最大131センチ、厚さ2センチの「大型円筒はにわ(重要文化財)」は、古墳時代前期のメスリ山古墳(同県桜井市)から発見された、世界一大きな円筒はにわ。全長224メートル、後円部の直径が128メートルある巨大な前方後円墳の周りに、さまざまな大きさの円筒はにわなど約170本が立てられ、古墳に埋葬された主の権力を示した。

 奈良市の茶畑で発見された「古事記」の編者として知られる太安萬侶(おおのやすまろ)の墓誌や、国内に3例しかない「見返りの鹿はにわ」(同県橿原市、四条1号墳出土)なども公開される。

 同博物館専門学芸員の東山信治さん(47)は「日本を代表する素晴らしい出土品をまとめて見られるのは珍しい。ぜひ鑑賞してほしい」と話した。(井上雅子)