「あいと地球と競売人」のオーディションでダンスを披露する子ども役の応募者=松江市美保関町七類、メテオプラザ
「あいと地球と競売人」のオーディションでダンスを披露する子ども役の応募者=松江市美保関町七類、メテオプラザ

 今秋に松江市内で上演される県民参加型のミュージカル「あいと地球と競売人」のオーディションが16日、松江市美保関町七類のメテオプラザであった。山陰両県から参加した小中学生70人が、雨だれ役や子ども役に歌やダンスでアピールした。

 

 子ども役のオーディションには44人が参加。子ども向けミュージカルの楽曲に合わせたダンスの指導を受けた後、「小さな世界」の歌を練習した。

 本番は5人一組でダンスを踊り、一人一人が課題の台詞と歌を披露。「手を広げて歌ってみて」など審査員の注文に応えながら表現した。米子市立福米西小5年の中沢葵果さん(10)は「緊張した。合格したら大きい声で演技を届けたい」と意気込んだ。

 原作は、出雲市斐川町の坪田愛華さんが1991年に12歳で亡くなる直前に、地球環境の大切さを漫画で表現した「地球の秘密」。94年の初演から30年を重ね、演出担当の和田史朗さん(74)は「多くの地域から参加があった。古里で認められる経験が将来のUIターンにつなげられたらうれしい」と語った。

 今年は9月16、17日にメテオプラザで、10月15日に松江市殿町の県民会館で上演する。同館の公演では、川本町の楽団とコラボし、10年ぶりに生オーケストラで届ける。 (鹿島波子)