てんぐや獅子舞、錦などをかぶったり手に持ったりしながら天照社を目指して歩く氏子ら=出雲市佐田町須佐、須佐神社
てんぐや獅子舞、錦などをかぶったり手に持ったりしながら天照社を目指して歩く氏子ら=出雲市佐田町須佐、須佐神社

 【出雲】出雲市佐田町須佐の須佐神社で18日、「例大祭」と「朝覲祭(ちょうきんさい)」があり、参列者は厳粛な神事を見守った。

 須佐神社は須佐之男命(すさのおのみこと)を祭る。須佐建央(たけひさ)宮司(49)が本殿に上がって御扉を開け、「献饌(けんせん)」を開始。米や酒、タイ、野菜といった海、川、山、野の幸を神前に供え、祝詞を奏上した。

 続いて、境内の天照大神を祭る天照社へ須佐之男命を運ぶ神事へ。素行が悪く、迷惑をかけた姉に謝罪の意を示すための神事とされ、神職や氏子、一般参列者約50人が獅子や錦、矛、弓などを手に列を作り、ご神体を守りながら約200メートルを歩いた。

 昨年12月に就任し、宮司として初めて例大祭を執り行った須佐宮司は「いい祭りができてありがたい。2年後は遷宮があるので、みんなで一丸となって進んでいきたい」と話した。

 19日は「二の祭」があり、邪気退散や五穀豊穣(ほうじょう)を祈って弓を射る「百手(ももて)神事」などがある。

 (藤原康平)