【境港】国内最大のマンボウ剥製を収蔵する「海とくらしの史料館」(境港市花町)で企画展「マンボウ祭」が始まった。江戸・明治期のマンボウ絵図や標本など約40点を展示し、絶滅危惧種に指定されるマンボウへの関心を高めている。5月22日まで。
企画展は指定管理者の市文化振興財団が、史料館特任マンボウ研究員も務める研究者、沢井悦郎さん=奈良県在住=の協力で2018年から毎年開いている。
標本は、乾燥したマンボウの骨や背びれ、歯のほか、生の皮やマンボウから採取した寄生虫「マンボウノチョウ」が並ぶ。
絵図では、「査魚志(まんぼうし)」(1802年)の「割魚腹採白腸図」が展示され、腸を採取していたことを伝える。
大池明館長は「腸はイカのような食感」と説明。29日から5月7日までの土日と祝日、午後2時から各日30人程度を対象に腸が入った「マンボウたこ焼き」の振る舞いも予定する。問い合わせは同史料館、電話0859(44)2000。
(松本稔史)