4年半ぶりに営業再開したふるさと体験村(浜田市弥栄町三里)で、唯一の正規職員として現場統括を担うのが、10年ぶりに両親が住む弥栄町にUターンした太田章彦マネジャー(33)だ。以前は島根県海士町で写真家の傍らマルチワーカーとして暮らしていた。ふるさと体験村の再生にかける思いを聞いた。
 (聞き手は西部本社報道部、中村成美)

住民団体運営 体験村再出発 市も支援、にぎわい復活へ 浜田・弥栄 4年半ぶり

再開したふるさと体験村をイカす施設にしたいと意気込む太田章彦さん=浜田市弥栄町三里、ふるさと体験村

 ー1月に10年暮らした海士町から弥栄町にUターンしたが思いは。
 「地方創生をテーマに写真を撮ろうと2013年に海士町に移住した。観光協会の派遣で漁業や宿泊など島内の繁忙期の職場を転々としながら町の旬な暮らしを撮影し、20年からは全国で初めて設立した町複業協同組合の事務局長として派遣人材の採用活動や派遣先の開拓に携わった」。
 

営業再開したふるさと体験村の外観=浜田市弥栄町三里、ふるさと体験村
営業再開した食堂で飲食を楽しむ客=浜田市弥栄町三里、ふるさと体験村


  「海士町暮らしが今年で10年の節目を迎え、次の移住先を探す中でふるさと体験村の再開を聞いた。いつか戻ろうと思っていた弥栄町の人口は今やわずか千人ほど。就職先もあるし、今が町に戻る最後のチャンスだと感じUターンを決意した」。

 ー運営に携わる顔ぶれは。
 「20~70代の8人で自分を含めた3人がUIターン組。1人は海士町時代に知り合った20代の女性で、...