東京電力福島第1原発事故の影響で福島県双葉町を離れ、母親と共に松江市山代町で暮らすNPO法人職員の桑原達治さん(59)が3月末、12年ぶりに古里の土を踏んだ。3日間の訪問で、放置されたままの自宅に足を踏み入れ、町長と面会した。現地で抱いた複雑な心境を聞いた。 (高見維吹) 桑原さんは2007年に脳出血で倒れて左半身にまひが残る。勤...