島根県が松江市街地北部に建設を予定する地域高規格道路「松江北道路」(約11キロ)の建設促進期成同盟会(会長・上定昭仁松江市長)の総会が19日、松江市内であり、早期完成に向けた十分な予算確保や事業推進を求める要望書を県に提出した。
松江北道路は、境港市と出雲市を結ぶ地域高規格道路「境港出雲道路」(約70キロ)の一部で、松江市西浜佐陀町の国道431号から、同市下東川津町の松江だんだん道路北端を接続。市中心部の渋滞緩和や災害時の浸水エリアの回避、山陰道への所要時間の短縮(最大13分)が期待される一方、全線開通時期の見通しは立っていない。
要望書には境港出雲道路の他の未着手区間の整備について、国への積極的な働きかけをすることも盛り込んだ。上定会長から要望書を受け取った県土木部の五十川泰史部長は「道路の重要性を認識している。関係者の力添えをもらい早期整備に取り組む」と述べた。
このほか、上定市長が会長を務める国道432号(松江・安来間)改良促進期成同盟会の総会もあり、県に古志原工区・大庭バイパス(約2・7キロ)など3区間の早期整備を求めた。
(佐々木一全)