ようやく新型コロナウイルスに対する過剰とも言える恐怖心が薄れたのか、美術展へも人がもどりつつある。平日の昼に出かけた「ルーヴル美術館展 愛を描く」もおおぜいの人でにぎわっていて、実に喜ばしい。

 本展は国立新美術館の若い女性学芸員たちが独自にテーマを設定し、ルーヴル美術館からできる限り望みの作品を借り出すべく奮闘して開催にこぎ着けた意欲的な美術展だ。「怖...