1941年12月7日(日本時間8日)、旧日本軍がハワイ・オアフ島南部の真珠湾に停泊していたアメリカ太平洋艦隊や軍基地を戦闘機などで攻撃、日米開戦の発端となった。奇襲成功の裏には、艦隊の動向や警備体制を現地で偵察した海軍少尉・吉川猛夫によるスパイ活動があった。

 共同通信は開戦84年を前に、在ホノルル日本総領事館の臨時運転手で吉川と行動を共にした邦人男性に関する、アメリカ連邦捜査局(FBI)の捜査資料を入手した。吉川は生前、自身の活動について著書で明かしていたが、捜査資料は吉川の運転手という第三者の立場からスパイ活動の実態を描い...