展示品の前で山中鹿介の魅力を語る平原金造館長=安来市広瀬町町帳、市立歴史資料館
展示品の前で山中鹿介の魅力を語る平原金造館長=安来市広瀬町町帳、市立歴史資料館

 「山陰の麒麟児(きりんじ)」との異名を持つ安来市ゆかりの戦国武将・山中鹿介が、人気テレビゲーム「戦国無双シリーズ」の最新作「戦国無双5」(コーエーテクモゲームス、6月24日発売)に初登場する。同市の観光関係者はゲームを通じて、鹿介が仕えた戦国大名・尼子氏の居城の月山富田城(安来市広瀬町)など地域の歴史や名所に注目が集まると期待する。

 鹿介は1566(永禄9)年に尼子氏が毛利氏に敗れ滅亡した後も、再興を願って戦った忠義深い武将として知られる。三日月に向けて「願わくば、われに七難八苦を与えたまえ」と祈願した逸話が広く知られ、地元では英雄として語り継がれている。

 ゲーム戦国無双は累計販売本数770万本以上の人気シリーズ。織田信長、武田信玄といった武将を操作し連続攻撃で群がる敵兵を倒す爽快感が人気を集める。鹿介はゲームで、二刀流を操る武将として登場する。

 近年はアニメ、ゲームのモデルとなった実在の地域を「聖地」と捉え、ファンが来訪する動きがあり、富田城などの知名度が高まるとの期待がある。市観光振興課の野々村貴史課長は「これまで少なかった若い年齢層への観光PRにつながれば良い」と意気込む。

 鹿介を描いた大和絵など関連資料を展示する市立歴史資料館(同市広瀬町町帳)の平原金造館長は「負け戦を何度も続けながら、不撓(ふとう)不屈の精神で主君に仕えた生き方こそが鹿介の魅力。広く知られてほしい」と願った。

 「戦国無双5」はテレビゲーム機のプレイステーション4、ニンテンドースイッチなどのソフトとして発売する。   (中島諒)