PCが部室に届き、喜ぶ部員たち=安来市能義町、情報科学高校
PCが部室に届き、喜ぶ部員たち=安来市能義町、情報科学高校
PCが部室に届き、喜ぶ部員たち=安来市能義町、情報科学高校

 中間試験が終わった今月中旬、待ちに待ったゲーミングPCが情報科学高校(安来市能義町)eスポーツ研究会に到着した。これでようやくゲームができると記者も意気揚々と学校へ向かったが、まさか再びお預けを食らおうなんて…。

 「机と全然合ってないじゃん」。「開かずの間」こと研究会の部室にどっと笑いが起きる。段ボール箱から取り出したPCは想像以上に巨大で、モニターやキーボード一式を3台分置くと机からはみ出さんばかりになった。すごい迫力だ。

 圧巻のサイズに驚きながらも「これから思う存分練習するぞ」と沸き立つ部員たちに、顧問の福間亮子教諭から残念な連絡が届く。「部室にまだネット回線が整備されてない」。思わず記者もがっくり。ここまで来て回線工事に水を差されてしまうとは。

 気を取り直そう。eスポーツの戦場はPCだけではない。家庭用ゲーム機のほか、スマホ1台あれば世界中のプレーヤーと手合わせできるのだ。部の目標は今秋に控える高校選手権への出場だが、その前に家庭用ゲーム機の大会に参加し、腕試しすることを決めた。

 目指すのは、高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0(ステージゼロ)」。3種類のゲームでそれぞれ地区予選(オンライン)と決勝大会があり、2~5人のチームで争う。中四国ブロックの予選は6月中旬に始まるので、練習期間はわずか1カ月間。記者も出場こそできないものの、アドバイザーとして支えるために、本業の合間に私物のゲーム機で練習を始めた。

 部が挑むのは、最大8枚のキャラクターカードを駆使して互いの塔を攻め合う「クラッシュ・ロワイヤル」(3人一組)と、武器やわなを使い、生き残りを懸けて戦う射撃ゲーム「フォートナイト」(2人一組)の2タイトルになりそう。同一校で複数チームを組めるため、部員全員参加で打ち込んでいく。

 まずは練習時間の確保が必要だ。早速、大会まで部活を週5日に増やすことに決めた。2年の村本幸勇さん(16)は「研究会として最初の大会。ベストを尽くしたい」と早くも武者震いが止まらない。

 そもそも、研究会が所属する情報科学部は、これまで大会やコンテストなど競争のある催しに参加したことがなかった。福間教諭は闘争心を燃やす部員の姿が新鮮な様子。「目標を持って挑めば勝っても負けても生徒は成長する。それが楽しみ」と期待を寄せた。

 格闘ゲームの経験しかない記者にとっては2タイトルとも未知の領域になる。自分も負けていられないぞ。

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 eスポーツ編第4回は30日付で掲載。自宅と学校で練習に打ち込みます。記者も学生時代に出たかった 報道部・中島諒