深海魚・リュウグウノツカイと記念撮影する安田小学校の児童=益田市飯浦町、飯浦漁港
深海魚・リュウグウノツカイと記念撮影する安田小学校の児童=益田市飯浦町、飯浦漁港

 深海魚・リュウグウノツカイが25日、益田市飯浦町の飯浦漁港で市立安田小学校の児童にお披露目された。銀色の細長い魚体と赤いひれが特徴的なリュウグウノツカイは体長1・8メートル、500グラムほどで、益田市沖の定置網にかかった。

 児童は環境保全活動に取り組む同市のNPO法人・アンダンテ21のスタッフから益田の海について学んでいて、日頃は見かけない深海魚に驚き、まじまじと見つめた。

 同NPO理事長でJFしまね嘱託職員の佐々木隆志さん(68)=益田市栄町=が25日朝、市内の水産物市場で見つけ、教材として譲り受けた。

 児童は学校から約20キロ西にある飯浦漁港で、漁船に体験乗船した後、佐々木さんからリュウグウノツカイを見せられると大喜び。背びれを引っ張ったり魚体を触ったりした。入江ひな子さん(9)は「びっくりした。体を触ったら手に銀色の物質がついた」と話した。

 島根県水産技術センター(浜田市瀬戸ケ島町)によると、県西部では昨年6月21日に益田市の持石海岸で確認されて以来という。
 (中山竜一)