仏殿のイチゴの張りぼてに向かい、太鼓をたたきながら般若心経を唱える醍醐靖幸住職(手前)=安来市清井町、雲樹寺
仏殿のイチゴの張りぼてに向かい、太鼓をたたきながら般若心経を唱える醍醐靖幸住職(手前)=安来市清井町、雲樹寺

 【安来】安来市特産のイチゴに感謝する「いちご供養祭」が27日、同市清井町の雲樹寺であった。高さ1・7メートルの張りぼてのイチゴを仏殿に供え、醍醐靖幸住職(35)ら僧侶が太鼓をたたきながら般若心経を唱えた。

 イチゴは若者が市内に移住して栽培に携わるなど地域活性化にも貢献しており、醍醐住職がイチゴ農家と話し合い、出荷が終わる時期に合わせて初めて企画した。

 参拝者は仏殿で手を合わせて線香を上げ、写真を撮って、寺に巨大なイチゴというシュールな光景を楽しんだ。境内には農家や飲食店などの露店約20店が並び、にぎわった。

 醍醐住職は「イチゴや農家に、盛大に感謝する機会があるといいと思った。関係者に勇気を与えられたらいい」と話した。

 (桝井映志)