「振り返れば、米国が核兵器の問題にばかり焦点を合わせるのは賢いやり方でなかった。なぜならワシントンは期せずしてこんな論議をウクライナで呼び起こしてしまったからだ。『核を手放したら米国との関係は一体どうなるのだろうか?』」

 1993年1月誕生のクリントン米政権下で対ウクライナ政策立案のど真ん中にいた人物が、30年前を回想し始めた。スティーブン・パイファー(69)。93年...