魚雷とみられる物体を潜水調査する海上自衛隊舞鶴地方隊の水中処分員=10日午後(読者提供、安全な距離から望遠レンズで撮影)
魚雷とみられる物体を潜水調査する海上自衛隊舞鶴地方隊の水中処分員=10日午後(読者提供、安全な距離から望遠レンズで撮影)

 島根県隠岐の島町大久の大久漁港近くの海底で見つかった魚雷のような物体について海上自衛隊が12日、「現時点で爆発の危険性はないと見積もる」との調査結果を町など関係機関に説明した。

 

 海自舞鶴地方総監部によると、爆発物処理を担う水中処分隊が8~11日に潜水調査などを実施。物体は全長7・9メートル、直径は53センチで魚雷とみられ、一部にさびや貝が付着していた。海自の装備品ではなく、周辺の海域で他の不審物は見つからなかったとした。

 国籍や訓練用か否かは調査中とし、念のためブイを設置した範囲内に入らないよう関係機関に呼びかけた。海底に固定する処置を施し、しけなどで流出する恐れはないという。今後、撤去に向けた作業方法を検討し、7月上旬には作業を始める見込み。
   (鎌田剛)