新聞から答えを探すクイズに挑戦する生徒=島根県津和野町後田、津和野高校
新聞から答えを探すクイズに挑戦する生徒=島根県津和野町後田、津和野高校

 NIEチャレンジ校(実践指定校)の島根県立津和野高校(島根県津和野町後田)で20日、新聞教室があった。2、3年生69人が、新聞の読み方や役割、フェイクニュースを見抜く情報収集術について話を聞いた。

 津和野高は昨年度からNIEを実践。本年度は思考力、判断力、表現力に磨きをかけようと、山陰中央新報社の清水由紀子NIE担当から改めて学んだ。

 3年生の授業では、クイズの答えを探しながら新聞をめくり、身近な地域話題から世界情勢まで多様な情報を一覧できる新聞の特長を理解した。見出し、リード(第1段落)、本文の役割を確認し、1面から見出しとリードに目を通す「10分で世の中の動きをつかむ読み方」を教わった。

 偏見や無知が引き起こした事件の記事を見て、新聞やテレビ、インターネット、書籍など多様な媒体から情報を得て、自分の考えを持つことの重要性も理解した。3年の栗山樹さん(17)は「新聞をあまり読んでいなかったが、見出しとリードだけでもいいと分かったので、今後は読んでみたい」と話した。